Xでのユーザセキュリティ・画面のロック

画面のロックはなぜ必要か

はじめにでも述べたように、 画面をロックすることなしに席を外したならば、誰かの勝手な操作が行われる 可能性が生じます。席を外す際には画面をロックする習慣をつけましょう。

具体的なソフトウェア

X Window Systemで画面をロックするソフトウェアには

などがあります。(他によいものがあれば 春山宛に電子メールで教えてください。) ここでは私がつかっているxlockmoreに含まれるxlockについて述べます。

xlock

xlockの使い方

詳しい使い方はオンラインマニュアル等を参考にしてください。 簡単な使い方と注意を以下に述べます。

xlockがインストールされている環境なら
% xlock
と入力するだけです。xlockは様々なmodeを持っており、その中には大きな計算機資源を使うものもあるので私は~/.tcshrcに
alias xlock '/usr/X11R6/bin/xlock -nice 19'
としています。より厳しく資源を制限したい場合は-modeオプションでmodeを指定するのが良いでしょう。(もしくはxtrlockなどを使う。) modeを見るだけならlockする必要はないので-nolockオプションを付けて鑑賞して決めると良いと思います。

備考・xlockと日本語文字

注:セキュリティとは関係ありません。

xlockはオンラインマニュアルによると$HOME/.xlocktext, $HOME/.plan, or $HOME/.signatureを表示します。私の場合、$HOME/.signatureのみが存在しそこには漢字で私の名前が書かれているのですが、./configure;make;make install で作ったxlockmore-4.14中のxlockのバイナリでは文字が化けてしまいました。おそらく多くの環境にinstallされているxlockは日本語文字をうまく表示できないでしょう。

そこでソースを見てみるとUSE_MBというマクロを有効にすればマルチバイト文字に対する処理をするようでした。コンパイル時に-DUSE_MBするようにし、ソース内でのフォントを指定しているところにjisx0208なfontを書き、Xのlocaleを使用するようなincludeファイルを指定していたのでlibcのlocaleを使用するように直した所、$HOME/.signatureの漢字を表示することができました。

端末のロック

たとえば、Xを使用していても端末エミュレータ(ktermやrxvtなど) を一つ立ち上げるだけで、Windows Manager等を使用しないユーザもいます。 また、この端末エミュレータだけをロックしておきたいという場合もあるでしょう。 環境によってはlock(1)というコマンドがある場合がありますし、 (私の現在の環境にはありません) またGNU screenにも端末をロックする機能があります。



文責:春山 征吾 (HARUYAMA Seigo)
email: haruyama@unixuser.org

$Id: X2.html,v 1.1.1.1 2001/09/03 03:51:10 haruyama Exp $